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マリーに問う
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作詞 1歩目 |
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使い古しの花粉症と
飛来する異国の黄砂に
今年もまた鼻をかんでいる
暖かな部屋
やわらかなティッシュ
そうやって
ありふれた時間を潰して
丸めて
捨てて
ああ きっと
僕らは不幸なんだ
こんなにも苦しい
どうやら日の沈む国には
大きな砂漠があって
もっと向こうには
もっともっと
大きな砂漠があって
薬の副作用
乾いた喉
きっと水は
無いのだろう
紅くただれた涙腺を
人差し指で擦りながら
あの場所に立つ
そんな感覚
きっと
ただ違うのは
彼らはティッシュもまとわない
暖かな部屋も無い
そこにはパンを焼くような
熱い炎が渦巻いているから
きっと黄砂が吹くのだろう
そんな風景を見つめて
ダイエットをするから
パンは食べたくないと
コタツの中で君は言った
クッキーを頬張って
寝転んだまま君は言った
僕らは彼らを真似ていく
不幸から抜け出すために
辛さから抜け出すために
愛しいマリー
貴女の言葉に世間が笑う
愚劣な乙女だとカタカタと
貴女も僕らを笑うだろうか
ただ違うのは
彼らは小麦を持っていない
甘たるい砂糖も無い
ありふれた時間に潰れて
丸まって
捨てられて
もしアレルギーになったら
彼らは鼻をかむのだろうか
彼らはその目を擦るだろうか
もし食べ物があったら
彼らはそれを拒むだろうか
彼らはそれを選ぶだろうか
生きる術を持った時
生きる糧を持った時
僕らは不幸となる
遠い異国達を
どこかに消し去ってしまう位
僕らは
愛しいマリー
貴女の言葉に世間が笑う
愚劣な乙女だとカタカタと
貴女も僕らを笑うだろうか
薬の副作用
乾いた喉
きっと水は
無いのだろう
紅くただれた涙腺を
人差し指で擦りながら
あの場所に立つ
そんな感覚
きっと
涙と鼻水で濡れた顔で
ミイラになった彼らを見ながら
ああ きっと
僕らは不幸なんだ
こんなにも苦しい
コタツの中で君も言った
クッキーを頬張って
寝転んだまま君も言った
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