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マリーに問う
作詞 1歩目
使い古しの花粉症と
飛来する異国の黄砂に
今年もまた鼻をかんでいる

暖かな部屋
やわらかなティッシュ
そうやって
ありふれた時間を潰して
丸めて
捨てて

ああ きっと
僕らは不幸なんだ
こんなにも苦しい

どうやら日の沈む国には
大きな砂漠があって
もっと向こうには
もっともっと
大きな砂漠があって

薬の副作用
乾いた喉
きっと水は
無いのだろう

紅くただれた涙腺を
人差し指で擦りながら
あの場所に立つ

そんな感覚
きっと

ただ違うのは
彼らはティッシュもまとわない
暖かな部屋も無い

そこにはパンを焼くような
熱い炎が渦巻いているから
きっと黄砂が吹くのだろう

そんな風景を見つめて
ダイエットをするから
パンは食べたくないと
コタツの中で君は言った

クッキーを頬張って
寝転んだまま君は言った

僕らは彼らを真似ていく
不幸から抜け出すために
辛さから抜け出すために

愛しいマリー
貴女の言葉に世間が笑う
愚劣な乙女だとカタカタと

貴女も僕らを笑うだろうか


ただ違うのは
彼らは小麦を持っていない
甘たるい砂糖も無い


ありふれた時間に潰れて
丸まって
捨てられて

もしアレルギーになったら
彼らは鼻をかむのだろうか
彼らはその目を擦るだろうか

もし食べ物があったら
彼らはそれを拒むだろうか
彼らはそれを選ぶだろうか

生きる術を持った時
生きる糧を持った時
僕らは不幸となる

遠い異国達を
どこかに消し去ってしまう位
僕らは

愛しいマリー
貴女の言葉に世間が笑う
愚劣な乙女だとカタカタと

貴女も僕らを笑うだろうか

薬の副作用
乾いた喉
きっと水は
無いのだろう

紅くただれた涙腺を
人差し指で擦りながら
あの場所に立つ

そんな感覚
きっと

涙と鼻水で濡れた顔で
ミイラになった彼らを見ながら


ああ きっと
僕らは不幸なんだ
こんなにも苦しい

コタツの中で君も言った

クッキーを頬張って
寝転んだまま君も言った

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル マリーに問う
公開日 2007/04/22
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 社会問題
コメント 詞は良く書くので、あえて詩で。一部の人には他のハンドルネーム気付かれるかも…。
1歩目さんの情報













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