|
|
|
夢遊病
|
作詞 圭吾 |
|
数多の星煌く 藍色の月夜の下
隙間風に誘われ 仄かな灯へと
空ろな闇は 白衣(しらきぬ)を穢し
私を果てなく導く
散り逝く思い出(ひび)の欠片
紡ぐ事は叶わず 雫と姿を豹え 頬を伝う
粉雪が讃える此の冷たさから
唯 貴方を救いたくて――
嗚呼…微笑み交し合った あの頃
嗚呼…還らない 戻らない
嗚呼…貴方は(私は) もう 微笑わない(微笑えない)
数多の雲流るる 藍色の月夜の下
白光に映された 桜の花が舞う
空ろな土は 足許で眠る貴方を
最期(あのとき)の儘で
散り逝く思い出(ひび)の欠片
紡ぐ事は叶わず 雫と姿を豹え 頬を伝う
粉雪が讃える 此の冷たさから
唯 貴方を救いたくて
明けいく夜陰の刻
風は草木を薙ぎて 呪縛の如く纏う 霧を払う
滴る朝露が 花弁を伝い
夢の終わりを告げていく
貴方を残して
二人を切り離して
全ては幻
私は彷徨う
今宵も夢の中
貴方を探して
あの頃の二人を 夢に見て――
|
|
|