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砂の風船
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作詞 まっくろ |
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風船をはなしてしまったように
焦ってカラマワリしている
もし風船に例えるなら
もっと握っておけばよかった
こんなはずじゃなかったのに
さびしい僕はボロボロの手で
崩れそうな砂の城をつくっている
周りの人たちは声をかけることもなく
黙って崩れかけの城を見ていた
美しさのカケラのないその城を
握った指の間から
砂が流れて落ちていく
それは二度と戻らない
砂を固めた雨はかわいて
元に戻そうとするほどに
砂の城は崩れていく
しぼんでいく風船を
僕は見てられなくって
いつの間にか置き去りにして
僕はもう戻らなかった
それを悟ったかのように風船は・・・
手から離した風船は
数々の思い出だけを残して
決して割れることなく空のかなたへ消えていく
それを見ることなく下を向いて
孤独な僕は砂をポケットに入れて
雨の日の道をあるいていった
僕は窓を開け
砂を空に向かってばらまいた
空で浮いている風船に
僕の持つ砂がめぐり合うように
僕は無理だと分かっていた
けど可能性があるのなら
風船を思い出しありがとうとつぶやいた
上を向いて、笑った
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