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POSITION 〜knight’s direction
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作詞 h-ate |
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「この約束は君を縛るためのものじゃないから」
卑怯な言い方をした
凛と背筋を伸ばし光を受ける君に何が言えただろう
「俺」が?
何の資格もない
また同じだ
同じことの繰り返しだ
泣かせることしか出来なかった 結局
護る、だなんて言葉口にしただけで満足していた
一体君の何を見ていたのだろう
その大地のような深さにただ甘えていた
傍に居たのに
いつも隣に居たのに
細い肩にかかる荷物を少しでも奪おうと
それなのにいつも慈しむような瞳をくれたのは君だった
ますます美しく形成されゆく姿
その煌めきを真っ直ぐ見れないなんて
こんなに好きなのに
いつの間にかたやすく触れられるはずの距離がとんでもなく遠くなっていた
一人にしてしまった
隠した涙も引き千切られるほどであったろう痛みの瞬間(とき)も
死よりも重く遅すぎた後悔
もう君の隣に立つことなど許されない
何より自分を・・
それでも君の傍には誰も立たせたくない
情けなさに吐き気がする
プライドも地位も総てかなぐり捨てたって譲る気などないのだから
欲に歪んだ顔を心配そうに覗き込む無垢な眼差し
どこまでも澄んだ瞳
その光にどれだけ救われたか分からない
君が居ないと「人」になれなかった自分を想う
遠慮がちに差し出される華奢な手
どんな星よりも輝く存在
水が無ければ生きていけない植物のようだ、俺は
俺は君が居ないと―・・
小さなその手を引っ張って抱きしめた
抱きしめて抱きとめてくれる、たったひとりの人
こんな俺でも君が望んでくれる限り
その眩しい笑顔を向けてくれる限り
ココに居てもいいのだろうか
君の隣に
大きな瞳に収まりきらず流れた滴にキスをした
どうしたって表現しきれない想いを刻むみたいに何度も
何度も
いつか
約束など要らない、
そう言える日まで繋げて重ねて創りあげよう
「二人」を
もう一秒だって君から目を離したりはしない
だから
もう一度護らせてくれるだろうか
今度こそ君のすべてを
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