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たき火の唄
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作詞 興信 |
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夜が寒くならないようにと
火をくべる1人の男
そんな風にして
既に過去も未来も灰になり
ただ残るのは今の自分
弱くなった火を見て
ついには自分の上着をも ほうり込む
火の理由は少し傾いた
今度は居場所を見失わないようにと
必死に息を吹き込んだ
燃え尽きないように
彼の息は既に切れている
燃え上がる生命の炎
仰げ 仰げ
どの夜も どの灰も この身が燃える糧になれ
灰になったはずの声を 見つけようと
片手にグッっと 火を持った
ここにいるぞ 耐えきれず 叫んでみた
そこで火はまた傾いた
『どうかあなたいなくならないで』
照らし出す生命の炎
仰げ 仰げ
どの夜も どの灰も この身を焦がす熱になれ
諦めたはずの旋律を 奏でようと
天に高く 祈り捧げた
ここにいるぞ 気がつくと 唄っていた
どうかあなたいなくならないで
炎の理由はあなたの為だ、と
夢を手にする大の男
忘れられない 焚き火の唄
彼の灯が 決して消えない理由がそこにあるから
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