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ありがとう
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作詞 わかにゃん |
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たった一言伝えたい
ありがとう…
70年間お疲れ様でした。
今頃はメリーと虹の橋で会えてるといいな。
痴呆が始まってから自分の態度は変わりました。
怖かったんです、正直。
福祉習ってた癖に。
今思えば怖いことなんて何もなかったのにね。
顔を見せる機会も少なくなり、私はそれでもいいと思っていました。
だけどもっと顔を見せていればよかった。そう思いました。
最後に顔を見せたのは玄関からほんの少し顔を覗かせただけなのだから。
たくさんたくさん遊んでくれたのに。
自転車の後ろに乗せられて公園に連れてってもらって…たくさん遊んでくれた。
私はありがとうと言えていたのかな?
きっと言えていなかっただろう。
私の中で遊んでもらうコトは当たり前だったから。
当たり前なんてないのに。
亡くなったと母から聞いた時は実感がなくて。
何となく笑っていました。平気だと思っていました。辛いのは辛かったけれど。
涙は流したくなくて。
無理矢理笑っていたかも。
今思えばあの時友達に見せていた私は少しわざとらしい私だったかもしれません。
帰って来て、次の日。28日。お通夜でした。
お経を聞いている中でたくさんいろんなコトを思い出しました。涙が出ました。
穏やかな顔をしていました。
今にも動き出しそうで。
私は寝返りをうたないかな、瞼が震えたりしないかな、とじっと顔を見つめていました。
でも動くわけがありません。涙が出そうになったのでその場を離れました。
遺影は私が5歳位の時に一緒に撮られたもの。
飾られている写真の隣には5歳の私がいたのです。
不思議ですね、人の思い出は。
生きていたら、笑って思い出せるのに。
生きていないというだけで涙が出て来るのですから。
そして呆気ないのですね。死と生の間は。
生きるということはつくづく不思議なものですね。
今ある姿は明日にはないかもしれない。
そしてそれから2、3日のうちに焼かれて骨に変わってしまうのだから。
私は死に目に会えなかった。
それでもよかった。
何となくわかっていたから。
犬の散歩に行った時、背中がつるように痛かった。
私には守護霊がいないと霊感がある友達に言われたことがある。
霊を弾き返す体質らしいのです。
もしかしたら私の守護霊になるべく来てくれたのかな?そう思ったけれど霊感のある親戚が夜中違う場所で見たらしいのでどうやら違うらしい。
でも逢いに来てくれたんだと私は信じてます。
自転車の後ろに私を乗せてどこかの公園へ行こうと誘いに来たのだと。
それに気付いてあげられなかったから、その親戚の所へ行ったんだと。
もう本当にお別れです。
今までありがとう。
大好きでした。
大好きです。
あなたは私の自慢の祖父でした。
いいえ、いつまでも自慢の祖父です。
優しくて温厚で、愛をたくさん持っている人でしす。
あなたの人柄はきっと向こうでも沢山の人に好かれるでしょう。メリーもいい子です。2人はきっと愛されます。
きっときっと幸せになってください。
あなたの旅が安らかでありますよう。
温かくありますよう。
私はいつまでも祈っています。
本当にありがとう。
私は頑張ります。
あなたがくれたたくさんの愛を優しさを。
今度は私が配れるように。
もう会えることはないかもしれないけど。
たった一言伝えたい。
ありがとう。
私もいつかそっちに行くよ。
その時はおばあちゃんになってるかもしれないけど、きっと見つけてね。また可愛がってね。
そしたら今度は私が自転車を漕ぐよ。
私が笑うと嬉しそうに笑ってくれていたから…笑えるように頑張るよ。
それでも涙はでると思うから…そこは許してね(笑)
最後には笑顔で…あなたを送れますように………。
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