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太陽を失った僕ら
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作詞 心菜 |
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何の前触れもなく起きた 突然の不幸
衝撃的でことばも涙すらもでなかった
一瞬にして 薄暗い闇が僕らを包んだ
ひざをかかえて嗚咽を漏らしながら泣く君を
僕は必死に慰め支え 自分は平然としているふうに装った
でも内心では絶望と闇と悪が僕のすべてを包み込み
今すぐにでもこいつらを殺してやりたいという思いにかられていた
地球が太陽を失ったように
海が空を失ったように
残酷にも神は 僕らから最愛の人を奪い去った
ふいに 刃物が目に付いた
今までそんな感情に陥ったこともあったが決してやらなかったこと
それが今の僕の脳裏に浮かび上がり それを咄嗟に手に取った
こんなことをしようとしている僕をアナタは怒るだろうか
そんな思いにかられながらも
震える肩や指先に気づかぬふりをして
僕は静かに刃の先を 僕自身に当ててみた
身体はふるえていても 刃先を当てることは自然と怖くなかった
ただ こんなことをしている罪悪感と嫌悪感が襲い掛かるだけ
赤いものが僕の腕を伝い 部屋の絨毯に染み込んでいく
その上に 今度は透明な僕の涙が滴り落ち赤いものと混ざる
それを僕は ただ涙を流しながら見つめていた
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