|
|
|
半分こ
|
作詞 心菜 |
|
一瞬 ことばがでなかった
いつもあんなに元気な君が
こんなに深い傷を背負っていたなんて
そうともしらずに僕は
無意識にそんなにも傷つけてしまった
自分の不甲斐なさと無神経さを 殺したかった
ごめんね 今まで気付けなくて
君にこんなにも近いところにいたのに
一番分からなきゃいけなかった人間なのに 気付かなかった
涙を流す僕は 同情心で泣いているわけではないことを
君はきっと わかってくれないだろうけど
こらえきれずに 声を出して泣いた夜
君はその綺麗な細い手で 僕の弱々しい手を握り
まるで母親が子供に見せるように やさしく微笑んだ
その笑みの奥で 君はこっそり泣いているのだろうか
そう思うと
涙を流さまいと必死になって笑う君が
愛しくて 恋しくて
君の変わりに 僕は思いっきり泣いた
僕が救われたものに 君は苦しめられていて
僕が苦しめられたものに 君は救われていた
だからこそ 分け合おう
ひとりの幸せを ふたり分の幸せにしよう
ひとりの不幸を ふたり分の不幸にしよう
苦しいときも 嬉しいときも 半分こにしよう
そうすれば 何も怖くないよ
そう 君の手をつなぎながら言う僕に
君は小さく頷き 一粒の涙をこぼした
|
|
|