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アリア
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作詞 ロスト・エンジェル |
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白い砂浜の足跡は 深い森へ続く道しるべ
アリアは歩く 遠い遠い夜明けの街を目指して
とりあえず一休み すると 森の死者は囁く
「お嬢さん、そんなところに座ってると…」
アリアの足元 見るとうごめく木の根が足をひきずる
あせってもがいた こんな こんなところで死にたくないから
明るい場所を目指して行く私に 絶えず付き纏うナイトメア
月明かりは朝を招くこともなく続いていくよ
朝焼けを望むたびに見える蝙蝠の群れは冷たく
森はすべてを許す大きさと すべてを隠す狡さを持ち
私はいつまでもそれに怯えたまま
けもの道と それに続く苔が「滑ってしまえ」と
べとがついた足には 使えもしない筋肉だけ残った
走っていくことは疲れる けど先が見えなくて怖がるこの心
震えてはやったこの心臓を元に戻そうと 見る空は遠い
仄暗い世界に切り落とされた望みを 一つずつ拾いながら歩いて
誰かに返してあげようと だけどそれは増えて重くなり
足はしだいに動かなくなる だけど返さなきゃ 持ち主の下へ「ほら」
アリアの足元に散らばるサイレント・ナイト まだ怖いけど
私はそれなのにまだ何かを叫ぼうとしているの
明るい場所を目指して行く私に 絶えず付き纏うナイトメア
月明かりは朝を招くこともなく続いていくよ
朝焼けを望むたびに見える蝙蝠の群れは冷たく
森はすべてを許す大きさと すべてを隠す狡さを持ち
私はいつまでもそれに怯えたまま
アリアの眠る森はいつしか誰かに刈り取られ砂になり
丘の先には彼女が願った夜明けの街が広がっている
森も草もない砂の世界に今も夜明けの街はある
アリアを刻み込んだ森はもう消えたけど
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