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awe
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作詞 ロスト・エンジェル |
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走り出した足に
届かない景色
そびえる涙の国
夜の花に見守られて
儚い海原の旅
何を残したというの
私には勇気なんてなかったから
延ばされた手を掴めずに怯えていた
足元に忍び寄る声に
どうしてと問いかける余裕さえなくて
白い布に慰めなんてかけられたくない
呼ばないでいて
私はまた甘えてしまう
とりあえず叫ぼう
眠るために削った吐息を
どこに帰しても同じなら
私は昨日と同じように走るだけ
放り投げた肖像
泡になる夏の陽
飛ばされた私の帽子
揺れている懐かしい道のりと
毒を撒き散らす速度
どれほど泣けばよかったの
嘆くことで得られる愛なんて虚像
私はそんなものに興味はない
独りでもいいと笑えばいいの?
あなたを守ると誓えばいいの?
いずれ指の間から零れるものであるのに
その声で止めてよ
棘になる言葉も意思にはかなわない
どんなに無様でもいい
しらけきった夜にさめきった部屋で
砂が堕ちるのを待って
まだ行けると小さく呟くの
あの朝を思い出すような
小さな声で
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