|
|
|
24グラムの花弁
|
作詞 チロリアン |
|
いつも 気にせず 時だけ刻む
ちょっぴり落ち着く チャイムの音波
だれかの声が ひたすらざわめく
なんか心地良い 子守唄
聴き慣れた音も 明日には日常外
当たり前から離れる辛さ
初めて感じる日々の重み
卒業という日 今まで溜めてきた
とっておきの涙を 流すトキがきた
心はがたがたになって
不用意なままで
サイゴの日記のページを開いた
キッチンで ネギを包丁で
こつこつと 一定のリズム
そんなテンポで 毎日花びらも
ひらひらと 舞い落ちた
どれも同じ重さ 24グラムの花びら
ただ最後の一枚は だいぶ重かった
全てが終わって
全てがなくなって
ぼくらの日常はくるりと変わる
地面に落ちた花びらを 瞳に映した
花びらはじわっと 涙に変わった
今までの日々の味をした涙は
濃く切なく そして甘い色
卒業という日 今まで溜めてきた
とっておきの涙が 溢れ出した
お別れを伝える涙
お礼を伝える涙
大好きだった校舎 ちょっぴり色褪せた制服
机の左端に書いた 秘密の相合傘
体育館の隅っこ
掃除用具入れの中
24グラムの花びらはそれを映して
ヒトツの花を咲かせた
|
|
|