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太陽の瞳
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作詞 チロリアン |
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散らばる思い出の欠片は
前を向く私の背中を創ってゆく
万華鏡の覗きぐちに
いつも少女は眼を押し当てている
終わりを知ってしまった
木枯らしに吹かれ舞う楓の葉は
幼い心を鷲掴みにする
こがね色の瞳に
光が当たらないように
後から押し寄せる後悔こそが ふと命の在処を灯す刹那
望んでいる未来が見えないのは
大切にしている今を
胸にたくさん持ちすぎているから
空は空に満たされていて
透き通る空気は空と呼ばれて
その中を泳ぐ水鳥は
水色を求めて天へと昇っている
星に出会った水鳥は
いつしか空を忘れていた
太陽の瞳は光で訴えた
水色の未来に
終点はないということを
まいにち暮らしている日常こそが ただ光を放ち繋げる未来
探している未来が見えないのは
いつか求めていた光が
足元を照らし続けていたから
目を瞑れば ほら
わかるだろう 心の広さが
今を思えば
わかるだろう 追憶する哀れみが
真冬の冷え切っている早朝に 大きな翼を広げる水鳥
また一羽飛び立った 自分を求めて
太陽の瞳は優しく見守る
群青の彼方に消えてゆく思いを
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