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クロノメーター
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作詞 チロリアン |
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夜景に灯るセピアライト
顔を撫でる 冷たい風
一人独りを味わいながら
僕は歩く いつもの道
いつでも僕の左に寄添う 君のやわらかい身(からだ)
今は吹き抜けで音が響く
時を刻む歯車の嘆き
あなたを待つ為だけの
心が流離う時辰儀台(とけいだい)の下で
会いたいという一想い
叶えたい
暗夜の隅でしゃがみこみ
静かなルナ 囁く光
淡い惨めな時追う姿
突き放すだけ クロノメーター
くもる窓の向こうを見た 古(いにしえ)の恋人の行方
僕のいる現在(いま)は昔のままで
溜息の色も変わらぬまま
僕の心の振幅が
涙の時間(とき)と混ざり合い
あなたの呼ぶ声が聞こえるはずなのに
鐘の声
時は過ぎ展望台の上
空白は光を闇に成す
時計の魔術師は僕らの間に
時差を与えた
君の胸 新たな音色
僕の胸 君の音色
未来だけを見る時辰儀台
もう過去には戻れない
今はもう約束時の先を行き
置いてゆく
あの余波(なごり)
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