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帰り道
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作詞 唄仔 |
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あれは昨日の出来事のよう
あの金曜日の小さなエピソードだった
用事があったから
部活を休んで家に向かって歩いた
目の前に同じ学年の子が一人で歩いてた
誰だろう
私のクラスの子かな
それとも…
するとその子は振り返った
一瞬だけ
目が悪い私は顔なんか全く見えなかったけど
わかりたくなくても
わかってしまった
ビックリして目を逸らしてしまった
あれは私が気になるアイツだった
帰る方向が全く一緒で
逃げ出したくなった
胸がドキドキして
破裂しそう
二つの分かれ道
アイツは右の道を行った
チャンスだと思い私は左の道へ
猛ダッシュで走った
アイツより前にいれば大丈夫だと思った
抜かした時
安心してしまった
そうしたらアイツが追いかけてきた
とうとうアイツが私の所まで追いついてきてしまった
「何で追いかけてきたの?」
私が息切れしながら言うと
「追いかけたくなったから」
アイツはそう言った
その後は二人並んで帰った
あんなに楽しかった帰り道はない
歩いていくうちに距離が縮まる
胸が破裂するんじゃないかと思った
楽しい時間は終わり
別れる時アイツは言った
「また明日な」
って
私は素っ気無く答えた
「じゃあね」
もっといい言葉にすれば良かったな
それ以来
アイツと一緒に帰る事はない
また一緒に帰りたいな
あの素敵な帰り道のエピソードは
一生忘れない…
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