|
|
|
惨事の中の虹
|
作詞 きなこ餅 |
|
200万画素の景色に触れる。
永遠の日々では無いけれど、
世界は遅く廻ってくれるようだ。
隅々まで綺麗だと思ってたけど、
案外大雑把な部分もあったりで…
なんて夢見てる僕を笑ってよ。
虹には届かないことは知ってるさ。
でも、年を重ねるたびにこの世界は、
酷く窮屈で退屈で堪らないんだ。
惨事から目を逸らさなきゃ、逸らさなきゃ。
締め切った部屋に言葉は要らない。
静寂さえ溶けてしまってるよ。
娑婆は遠くそれこそ虹より遠く。
何処に居ても僕は僕の儘なんだけど、
デフォルメされたらまだ幾分マシだろうよ。
なんて夢見てる僕は救えない。
虹には届かないことは知ってるさ。
多分、届けば色褪せてしまうことも。
だけど愛しくて愛しくて仕方ないんだ。
惨事には背を向けてなきゃ、向けてなきゃ。
虹には届けなくたって構わない。
だって、支配を失うようなものさ。
だけど苦しくて虚しくなるそんな日には、
惨事から飛び出したくなる。
飛び出せない。
ディスプレイ越しの世界が濡れる。
|
|
|