|
|
|
うたかたうた
|
作詞 きなこ餅 |
|
茜色の空気中を泳いだ後は
空に昇る そんな一筋でありたかった
夜の境目を 眠るように泣く
僕に帰る場所があるなら
願う度に増す 無意味なものたち
今思えば それも愛してあげたら
幸せを覚えたかもしれない
うたかた そうでありたかった
永遠なんていらない 儚くていい
一度手にしたものを手放すより
うたかた そのほうがよかった
くるくると蜃気楼は廻って消えた
海へ沈む 砂浜に書いた浅い願い
夜の階段を 黙って見つめる
この先帰る場所があるのかい
叶う度にまた 何かを望んだ
そうしなきゃ 僕は立ってられなくて
虚しさに慣れてしまったからさ
うたかた 弾けて消えていく
言葉が唯一の証 僕はそんなもの
あやふやでは哀しいからどうかせめて
うたかた 幻のようにと
水平線は 隠してしまった
何となくだけど それで良かったと
遠く笑って 膝を抱えた
風のうた 波のうた 僕のうた
ほら、全部
うたかた そうでありたかった
一瞬さえも遥かな 遠い未来だと
気づけば世界はきらきらと進む
うたかた そのほうがよかった
|
|
|