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廃墟に咲く歌
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作詞 きなこ餅 |
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聴かないでいいよ これは独り善がりの歌
終わったものを いつまでも想って
使わないのに 棄てられずにいる
そんな虚しいだけの歌
未来を拒んだのに 過去を越え生きている
ため息をどんなに色付けたとしても
消えていくと 知っていたのに
惜しげも無く壊して 崩れる音を楽しんだ
この手でも何か出来ると 信じたかった
あの日の儚い幸せは 掴み損ねた
ねえ 耳障りな崩壊が止まないんだよ
雨粒のように 美しく散ることさえも
叶わないまま 山積みのがらくた
放っておいても 土へと還らない
過ちを積み上げた山
朝日が昇るから 瞼を降ろしてみたよ
それでも何かを胸に留めたくて
薄目で見た 空は遠すぎた
幼さに嫌気が差し 大人の振りを続けたら
拙い日々が瞬く間に 過ぎて行った
もう届かないそれをきちんと 愛せたならば
ねえ ちぐはぐの道なんて選ばなかったのに
咲かないでいいよ 廃墟の心の中じゃ
誰にも気づかれず 枯れることに怯える
それくらいなら 咲かなくていいよ
こんな言い訳ばかりの歌
こんな涙声で揺れる歌
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