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残滓
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作詞 きなこ餅 |
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秋の香りが冷たくなっても
あなたの姿は 見えないままで
独りに少し 疲れてきました
淋しい日々を 愛せたらと
願うことは あなたの傷さえ
綺麗に飾ろうとすることだと
今更ながら 気付きました
さよならの言葉よりも前に
弱虫な台詞を並べてしまったけど
今なら少しは暖かな
励ましの言葉を 贈れるでしょう
それももう手遅れだと 解っています
いつかの空を綺麗だと言った
あなたの瞳が 宿したものを
拭うことが もしもできたなら
描いた未来は いつからか
あなたのことを 当たり前に変えて
永遠に繋ごうとしていたのだと
失ったあと 気付きました
ありがとうの言葉が減ることも
気にせずあなたはそっと笑っていたけど
さりげなくても呟けば
足音は二人分 だったのでしょうか
そんな戯言も空に消え この手には何も…
冬の香りが深くなっても
あなたの香りが淡くなっても
吐息の白は 一つしかなく
独りは未だ 慣れそうにないまま
足音を一人分 響かせるのでしょう
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