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たった一言
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作詞 きなこ餅 |
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愛おしさで 滲みすぎた
この僕を 抱き締めてくれないか
壊れてしまいそうな 想いが
泣き出せば 秋の匂いがした
巡る季節に抗うことなどできないと
嫌というほど 知っているくせに
この居場所を失いたくないと
なんで なんで 願ってしまうのかなあ
伝えなきゃいけないことがあるのに
勇気の破片が 繋がらないから
黙りこくって 俯いたままだね
たった一言 言えば済むことなのにね
変わらない 距離はただ
この僕を 何度でも責め立てる
軋む瞳からはほら 弱さが
潤ませた 秋の景色はただ
痛い程の凍えを溶かすものはないと
嫌というほど 知っていたくせに
繰り返し浮かべた あの姿に
何度 何度 愛されたいと祈ったか
伝えなきゃいけないことがあるのに
上手な言葉が 見つからないから
唇噛み締め 俯いたままだね
たった一言 その重さに潰れそう
たった一言 その結果が怖いから
たった一言 呑み込んだまま今日も
そっと 独り言
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