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開かずのドア
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作詞 きなこ餅 |
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寝ぼけたまま 新聞眺めて
耳を通り抜ける テレビの音
夢と現実を繰り返す瞳
「朝食はまだなの?」って振り向く
そこにあるのは
誰も居ない台所 そうか
別れは鋭く尖ってはいなかった
寧ろ限り無く柔らかいから
余計 後悔を生み続けてしまうんだ
目を瞑れば 音も無いこの部屋で
暗い朝が始まってしまうんだ
カーテンで閉ざしても その向こうで
ちらつく光が 始まりを告げる
そんなのは いらないのに
寝間着脱いでも 体は重く
ニュースは世界を 映すばかりで
こんな僕には気にも止めないまま
天気予報は晴れを告げてた
愛はするりこの手から抜け出した
そんな傷は不必要に決まってた
だから 僕だけ項垂れたままなんだ
見渡せば 君の香りが残ってる
満ちる朝に今、彩られながら
カーテンが揺蕩い 歌ったのは
当たり前の日々 失われた日々
そればかり 聴かせないで
顔を洗って テレビも消した
耳は待ち続ける 「ただいま」の声
君と僕を切り離したドアの前
無意味な「おかえり」を呟く
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