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街角待人
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作詞 きなこ餅 |
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僅かに壊した心の隙間から
告げられたのは 小さなお別れ
呆然とする瞳から飛び出して
君は押し付けた未来を撥ね除けた
秋の匂いが満たす この街を
茜色が遠く染めたなら 駆け出した
僕は混ざりたくない 暈されたくない
右と左が流れていく世界の真ん中
捜し物はなんだったっけ 誰だっけ
気付かない振りは 上手になってた
待ち受ける答えは どっちだろうね
縛らずに逃がした──の居場所はどこ?
追いかける僕 おにごっこ擬き
刹那を重ねながら駆け抜けていく
背中打ち付ける過去には目も呉れず
夜の寝覚めが滲む 空の下
茜色は既に褪めたけど 黒が来た
僕はまだ消えたくない 隠されたくない
右と左も判らなくなる世界に呑まれて
捜し物はたった一つ 君と 君と 君と
気付かない振りに 痺れを切らしてた
繰り返した問いには 答えなんてなく
無意識に 向かうは
ふたりが出会った場所
あの街角見えたら君の姿浮かべ
期待する僕 それと比例する
不安を募りながら駆けつけていく
体濡らすのは冷たい汗だった
右へ曲がる道の手前で薄々気付いてた
街頭照らす空間には 無人の角と 僕と
見せつけられた今 痛みが襲いかかり
行く宛てもなくここに 座り込んでいる
だから 今度は
君が駆けつける番
ずっと 僕は
ここにいるんだからね
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