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改札の向こうの窓枠の向こう
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作詞 きなこ餅 |
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人混みと靴音のざわめきが
ふたりをまるで急かすようで
思い出を並べる暇さえなくて
唇から零れたのは 励ましじゃなく
あきれる程に弱虫な言葉たちで
僕はやっぱり 独りが怖いんだね
迫り来る別れの時に 躊躇う君
悩んだ挙げ句の答えは一歩先へ進んだ足
追いかけようとしたこの体と心を
改札は静かに 遮るんだ
旅立ちを告げる音 閉じた扉
今 全て断ち切られたようで
さよならを叫ぶことすらできず
違うよ そんな強さなんてない
瞳が実らせたのは 涙ばかりで
からかう様に流れ行く電車の色
僕はいつでも 終わりに震えてたよ
唐突に訪れたこの 怯えたちと
これから共に過ごして行くなんて ねぇどうしよう
傷つけないままに伏せた愛の前に
改札はひたすら そこにある
消えていく君の乗る影 消滅の光
拭えぬ傷跡もないから虚しさだけが遺ってた
行く当てもないからもう…今は帰ろう
改札に静かに 背を向けて
窓枠の向こうで 君は何で
泣いていたか その答えは二度と解らない
僕は何で 泣き顔にさせたの
泣きながら その問いを家路で巡らせて
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