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独りの晩餐
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作詞 きなこ餅 |
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灯されていたキャンドルが 短い生涯を終え
何もかも隠してしまう 暗闇のベールに包まれた
繰り返し鼓膜を叩く セレナーデが今 胸を穿つ
奇跡など望んではいない ただ現実を疑っただけ
いつから歯車は狂い 愛の機能を止めたのだろう
酸素が満たしていた グラスに注ぎ込んだのは
微睡みへ突き落とす 深い深い葡萄酒の紅色
どうか一口 それで愛はまた始まるのだから
独りの晩餐 未だ主役の現れない 向かいの椅子
窓から零れた三日月 嘲笑うかのように
一筋の光はやがて 漆黒のドレスを切り裂き
孤独な部屋を満たした 謳うレクイエム 瞼を焼く
朝陽など昇らなくていい もう醜さを晒させないで
いつから電池は切れて 夢の生産を止めたのだろう
時計が鳴らしていた リズムをゆっくり留める
小刻みに震えてる 唇に忍び寄る紅色
そっと一口 そして独り善がりの愛が始まる
独りの晩餐 二度と主役の現れない 向かいの椅子
独りの晩餐 二度と愛が並ぶことない 大きなテーブル
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