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足音
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作詞 きなこ餅 |
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脳裏に焼きついた あの日の記憶
足音がひとつしかないこの道
酸素を従えても 心は涙で濡れる
油絵のような景色に ぽつりと僕
影が影を覆いつくしてしまえば
この非力さに 胸は痛まないのかな
君が笑ったままの過去から
一歩ずつ 遠ざかってゆくんだ
立ち止まれば 潰れてしまいそうで
臆病なままでいい それでいいんだ…
そよ風にただ踊り続ける髪
振り返りたくない そこにある現実が怖い
歪な形の雲が ぽつりと零す
小さな粒が やがて止みそうにない雨に
些細なことが 未来を崩してしまう
進むことは強さなんかじゃなく
只管に 弱虫なだけなんだ
何もかも 捨ててしまいたいのに
それもできないから 馬鹿みたいだよね…
瞳に焼きついた 果て無き未来
足音がひとつしかないこの道──
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