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花火の残り香
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作詞 きなこ餅 |
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つめたい夜風 夏窓の隙間から転げ落ちた
眠らない星が手を叩いたら
あなたは夜を纏って咲いた朝顔
おそろしく静かに 黒々と滲んで
伝えたいことなんてないから
消えてしまえって願った
流れ落ちて
花火の終わりが遠い空で鳴いていた
涼やかな夢 暗がりで揺れていた風鈴の
薄らいでしまうすべての色たちに
あなたはひとつひとつ名付けてはにかむ
とだえない明日を 白々しくても
伝えたいことなんてなくても
あなたがいるなら それだけで
溺れていく
花火の残り香 僕の窓で咲いていた
あざやかに刻んだ 間もない光は
伝えたいことをかき消してく
あなたは何を願ったの
雪崩れ落ちて
花火の抜け殻 遠い空は白んでいく
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