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夢
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作詞 きなこ餅 |
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登ったら沈む、とか 点いたら消える、とか
至極当たり前のことをきみは 立ち止まっては確認する
それを受け入れてさ
今は季節のどこだろう 風は優しくて
くたびれた街路灯 錆ついた電話ボックス
鳥の歌が遠く 遠くでさ
「いつか」ばかりいつも言葉の端っこにくっつけていた
横たわる道にきみは希望の種をばらまいていく
水をやらなくていいのかい?
「大丈夫、雨は降るから」
その顔は長い髪に隠れて見えなかった
揃った足音へと寂しさが割り込んで
聞こえるものがたくさん増えた分 ひとつが聞こえなくなるんだ
それを受け入れてさ
きみは七色の夢を追って さざめく世界へ
俄か雨の匂いは青 羽ばたいた水たまりの白
鳥の跡は綺麗なばかりでさ
未来なんていつも側で寄り添っているものじゃないか
息が詰まったら顔を寄せて温かさにうずめて
永いキスをしてもいいかい?
「まるでさよならみたいじゃない」
その顔は逆光で見えないまま揺れた
それもそうさ、さよならだろう?
目覚めたら眠る、けど 目覚めない眠り
僕の当たり前の明日できみは ひとり続きを始めていく
それを受け入れてさ
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