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では、パスタを。
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作詞 きなこ餅 |
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噛み切った重たいため息を、
飲み込むために涙を飲もう。
それだけなんだろ。
かたい約束は湯がいてしまえば、
多分どれにも応えられるだろう。
だから、なんだ?
掻き回した思い出をぶちまけて、
たとえば温かな捏造と絡めて、
それをどうする。
それをどうするのさ。
だって冷ましたがりは僕なのに。
煮え切った救えない明日だ。
ああ、もういいよ。棄ててちまおう。
それでいいんだろ。
不味いと零しながらさらった。
美味いと言えば何が変わっただろう。
だって、だって。
吐き出した思い出を見下ろして、
消化もできない愛情だかをさ、
踏みつけてみる。
踏みつけてみるのさ。
涙でぐしゃぐしゃな僕みたいに。
掻き回した思い出を呑み込んで、
思えば泣き虫な心臓に繋いで、
それをどうする。
それをどうするのさ。
だってその先はもう居ないのに。
だってその先はもう、もうさ。
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