|
|
|
春風吹く
|
作詞 sei |
|
通り過ぎる風が春風に変わって
まだ蕾を付けはじめただけの桜
その横を右曲がって家路に就いた
季節の変わり目にはいつも思い出す
どの季節にも君はいたのに
この細い道を何度歩いたんだろう
今は車で通り過ぎるだけ
そんな君が昨日、電話をくれたね
「同窓会、行く?」
「うん、行くよ」
今更つく小さな嘘を許して
あの頃に返りたいなんて思わない
ただなんとなく寂しいだけで
それでもあの答えを悔やむこともない
あの日の二人はもうどこにもいない
電話の最後に君は言った
「じゃあ、今度ひまなとき・・・
今度なんてないか・・・」
「そうだね、じゃあいつか」
無いと分かってる今度といつか
同じように今度と言えない私を、どうか許して
風は新しい季節を運ぶでしょ
君も私もあそこには留まれなかっただけ
また今日も春風に背中を押されて
新しい一歩を踏み出すよ
|
|
|