|
|
|
「生」発、「死」行き
|
作詞 human |
|
僕は電車に乗り込んだ
列車は音をたて 走り出した
すでに何人も乗っていた
彼らは僕に 知識を授けた
また誰かが乗ってきた よそよそしく挨拶した
言葉というものを知ると 互いを知り始めた
君が列車に乗り込んできた
偶然僕とも 乗り合わせた
すでに乗っていた僕らは
君に「生きる」ことを教えた
また誰かが約束した ずっとこの車両にいようと
その難しさを知ると 互いに離れていった
僕はまだ列車に乗ってる
たくさんの人とも知り合えたよ
中には降りたくなかったのに
運命に 引きずり下ろされる人もいた
また誰かが降りていった 途中下車してしまった
乗ることに飽きたとか 贅沢した人もいた
僕は窓から外を見てみた
電車に乗り損ねた 人がいた
悲しそうに 羨ましそうに
僕をじっと見ていた
また誰かが乗り込んできた それは同時に別の誰かが
乗ることができなかったということ それと同時に
また誰かが降りていった また誰かが乗り込んできた
それにももう疲れた 僕は下りることにした
僕は駅のホームで休んだ
ずっとずっと休んでいた
疲れは取れて 列車が恋しくなった
長く休みすぎて もう何も 覚えてなかった
僕は列車のレールを眺めた
ずっとずっと続いていた
ただ僕が ここで終わらせただけ
ここが「死」駅と 思っただけ
だけど違った 列車がやってきた
アナウンスが僕に告げた
ここは「生」駅ですと
そして僕は 列車に乗り込んだ
|
|
|