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プロレスごっこ
作詞 human
とある中学校の とある教室で
流行のプロレスごっこをしていた
なんの変哲も無い 和ましい風景だった

僕も ふざけて首を絞めた

するとその時
腕にずっしりと彼の体重が乗った

腕を放すと 彼は 力なく
地面に
泡を吹いて倒れた

担架で救急車へと運び込まれて
僕は教室でずっと 唖然としていた
その過ちを 理解することも出来なくて

先生方 迎えに来た親
いろいろな人に怒鳴られた
ずっと ずっと 手が震えていた

搬送先の病室で 彼は 意識を戻して
笑顔で座っていた
土下座した 謝り続けた
自分の罪を ごまかすかのように

すると 彼の母親は言った
明日も学校に行ってください と

一番嫌な注文だった

正直    死にたかった

自分が嫌になったってのもあるし
責任から逃れたかったのもある

だけど本当は
皆に 疎外されて生きていくのが
怖かったんだ

死ぬ手段を考えていた僕に
最後の使命が与えられ
翌日を迎えた

道中 赤信号で ふいに車道に飛び出してみた
大きなブレーキ音とともに目を閉じたら

寸での所で止まりやがった

死ぬことも許されず 意識も遠のく中
学校に着いた

立てなくなってしまった僕を
先生方が 両腕を支えて
教室に入った

すると そこには

ぼくを
待ってくれていた人たちが居た

ぼくを
励ましてくれた人たちが居た

体中の力が抜け 泣き崩れた僕に
浴びせられたのは

想像していた罵声じゃなく

心配に満ちた 温かい言葉だったんだ




あれから何年たったか それでも僕は生きている

ただ ひたすらに 真っ直ぐに

僕を信じてくれる 僕を必要としてくれる

僕を待ってくれている

誰かのために。

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル プロレスごっこ
公開日 2007/01/29
ジャンル その他
カテゴリ その他
コメント 記念すべき(?)二十作目なので、初めて自分の人生の大きな転機となった出来事を書いてみました。
より多くの人々に見ていただき、二度と僕のような過ちを犯す人が居なくなることを祈っております。
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