|
|
|
ペンの行方
|
作詞 human |
|
僕はしがない君のペン
筆箱の 一番端で出番を待ってる
ある日君は 僕を握ってこう呟いた
「なんで勉強なんか しなくちゃいけないの?」
僕は人じゃないから よく分からないけど
例えば君が僕を握っていた分だけ
君は苦しい事にも 耐えられたんだよ
だから君自身が今 試されていると思って
君がやれるだけの事を やれるだけやればいいんだよ
そういう経験はね いつか自分の糧になるから
またある日の事 君は泣いて僕を投げ飛ばした
「なんで私なんか 生きているんだろう」
いつも一緒に勉強してた あの子に振られたのかい
僕は人じゃないけど 一つだけ聞いておくれ
例えば僕には 何の意思もないけどね
案外後になって 意味や目的は分かるもんだよ
一つの行為にも 人生にだって
きっと君が気付けば そこには素敵な意味があるよ
例えば僕は 君の言う通りに動くけど
もちろん目的意識の かけらも持ってないけど
その跡が字になって それが見る人に伝わるんだよ
人生や行いだって そういうもんなんじゃないかな
その軌跡の意味なんて 見る人によるのさ
だから 描く人が決めればいい 伝えればいい
それが形になっているか 色が付いているか
何に見えるかなんて 君が決めていいんだよ
だから僕をもう一度 勇気を出して握って
死にたいだなんて 言うのはやめて
その気持ちを手紙にでも 書き起こしてみようよ
思いを伝えたという経験がいつか 君の中で
後悔の鎮静剤として 見える時が来るのさ
|
|
|