|
|
|
兎
|
作詞 茉桜 |
|
今あたしはどこにいるの? まるで 前にも後ろにも進めない兎みたい
そう酷く臆病で 逃げ足ばっか早い 赤い瞳の兎
暗闇の中を彷徨って いつも行き場を失くし 狼狽えて独りになる
あなたの影を 只ひたすら 待ち続けるだけ
どうしたら 本当に大切なものから逃げずに 素直にそれを愛せるのだろう?
あたしの泣いた顔見て 途方に暮れるあなたを
なぜ哀れむことしかできないのか? 只 本当の思いを伝えるだけ
可愛げのない兎が ぴょこんって あなたの胸に飛び込めばいいだけ
一体何が私を変えたの? まるで すぐに揚げ足ばっかとられる兎みたい
そう 愛されることは人一倍強く望む 我が侭な兎
いつも妙なことで疑われ 夜を独りで迎える 窮屈で馬鹿な身
常識を貫くことが正しいと 思い込んでる
こんなに苦しい思いをするくらいなら いっそ 本当に大切なものを捨ててしまいたい
あたしの全てを解いて 今 この小屋から脱け出させて
そっとあなたの背中に寄り添うから 只 本当の思いを伝えるだけ
愛を忘れた兎が 只 首斜めして あなたの唇に触れてみればいいだけ
どんなに声を枯らしたって あたしの気持ちを証明するのは あたしだから
前に進むことを恐れるほど 臆病で逃げたがる
行き場も失い 醜く 馬鹿で 我が侭な兎だって
本当に大切なものなら 守り抜き、愛そうと 本気で誓えるから
あなただから
|
|
|