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ひとりの帰り道
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作詞 雨弓 |
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乗る筈だったバスに乗り遅れ
次のバスは30分後
待つくらいなら、と家に向かって歩き出す
もう限界だ、なんてダダをこねる足
無視して足取り軽く歩いていく
限界のはずなのにとっくに超してしまったな
紫色の夕焼けが照らしてくるけれど
あたしの眼に映るのは さっきまで一緒に居た
あの人の笑顔だけなのよ
少しはみ出したレンガにつまずき
少しよろめいてから
なんでもないフリする かっこつけ
少し寄り道 知らない道を通ってみる
未知の世界、景色を知れたのなら
それはもう立派な冒険だよ
寂しくなって耳にねじ込んだイヤホン
だけどあたしに囁くのは さっきまで一緒に居た
あの人の声だけなのよ
少しだけ眼を閉じてみれば
「今日は楽しかったね」と笑顔で囁く あの人
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