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まあるい世界
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作詞 雨弓 |
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ぼくが頑張らなくちゃ
彼女は咲けないから
栄養を取ろうと必死に伸ばした根を
邪魔する小石をどかしながら
今日も、その華は綺麗に咲いていた
雨がぼくと彼女を濡らし
太陽が彼女に栄養を与え
木陰が安息の場をつくり
木の葉が僕の分身となり
ミミズが僕の栄養を作る
その繰り返し
そうしてぼく達の世界は成り立っている
ニンゲンだってきっとそうだろう
ぼく達より個性豊かで優しく凶暴な彼らは
誰かに支えられ、誰かを支え、誰かに愛され、誰かを愛し、そして死んでゆく。
そして、ひとつでも欠けるとそのヒトの世界は成り立たない
どうして神様は地球の形をまあるくしたの?
きっと、全部のものが、手をつなぐためだね
手をつないで、地球をまあるく囲って
ぼくをしっかり踏みしめたニンゲンは
みんな、みんな顔を見合わせて、そしてニッコリ笑うんだ
手をつないでいれば欠けるものなんてない
そう言いながら、彼らも美しく咲くのさ
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