|
|
|
未来の種
|
作詞 雨弓 |
|
幸せ指折り数えて
あの、大好きな唄を口ずさみスキップ
人気のない道で笑顔で空見上げ
澄んだ声を響かせる、そんな少女を知っていた
優しい太陽から目をそらし
いつも斜め45度を見つめる
大好きだったたんぽぽをぐしゃりと踏み
濁った瞳でそれを見つめ、途方に暮れる彼女
誰が一目で、二人が同一人物だと見抜けるだろう
何を間違えてきた?
人並みに、笑い、泣き、怒りってきたつもりだった
それでもいつも、届かない彼女の手
空を掴んでは虚しさをかみ締めまた歩いてゆく
小さな石ころ蹴っ飛ばしても心は晴れなくて
今は眩しすぎて見ることの出来ない夕日をちらっと伺った
ふいに、涙がこぼれてきた
きっと、眩しすぎたんだ
この世界が。
私はひどく汚れた。
そんな事実、認めたくなかった
そして、それに背を向け、今まで歩んできた
その結果、私は表情を亡くした。
世界はあたしを置いてけぼりにして
また他の人のための明日を彩りだす
どんなに踏み出しても変わらない自分の足を罵り
輝かしい未来の芽を、自ら引きちぎった
気付いたときにはもう遅い。
もう戻れない、
未来の種を両手いっぱいに抱えたあの頃。
|
|
|