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ある森の中の街で
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作詞 dnalocin |
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私たちは呪われている
生まれる前から ずっと昔に
私たちは呪われている
ある森があった 森の中に街があった
街の中に猫が住んでいた 全ての動物が住んでいた
猫は誰かに恋をした 誰かも猫に恋をした
二匹は恋人になった 誰かが猫を裏切った
赤い雑貨屋があった 街の隅に小さくあった
猫はそこに行った 未知の生物が出迎えた
ある猫は走っていた 敵に追われて走っていた
豚が猫を追っていた とうとう猫は捕まった
二匹は何かを思い出した 遠い昔の元の姿を
私たちは人間だった 私たちは恋人だった
猫は雑貨屋へ逃げた 脳が乱れ始めていた
未知の生物は居なかった ぼうっと時間が過ぎていった
ある日猫は外へ出た どれほど経ったのかわからなかった
街が急速に変わっていった 雑貨屋だけが変わらずにいた
猫は振り向いた そこには赤い雑貨屋がある筈だった
雑貨屋はなくなっていた 赤いそれがなくなっていた
街の周りの森は消えた 猫はなぜだか悲しくなった
私の知る街はもうない ここは別の街になったのだ
ある日猫は見た いつか猫を裏切った誰かを
誰かは他人と歩いていた 猫はなぜだか悲しくなった
豚はどこにも見当たらなかった 人間だけがあふれていた
豚はどこにも見当たらなかった 人間だけがあふれていた
その街は突然消え失せた 住人も皆消え失せた
その街は別の街になった 猫はとうとう街を出た
ある人間はこう言った 『私のせいで森が消えた』
ある動物はこう言った 『私のせいで森が消えた』
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