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また会う日まで
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| 作詞 おく |
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「ガシャン」
ガラクタの中からブリキの人形が現れた
誰が作ったのか
無機質な声でささやいてた
ありきたりなセリフに 人はみな惹かれていった
次から次へと 人の手を渡り続け
人形は歌い続ける
そう 心など持っていない
ただ確実に汚れていく
「ダイスキダヨ♪キミダケガダイスキサ♪」
ある少女の手に渡った
人形はいつものように笑い 歌った
彼女もまた大切にした
たくさんの笑顔を見せた
楽しい時間は流れてゆく･･･
彼女はいつしか 笑顔を見せなくなった
人形の中身に気付いたのだ
どれだけ飾っても中身は空っぽ
彼女は最後に優しい 愛しい言葉を残し去った
いつものように人形は歌い 歩いた
でも今までとはどこか違う
泣いていた
彼女に恋をしていたのだ
「マッテ イカナイデ」
どこで覚えたのだろう らしくない
ただ泣いてささやいた
空っぽの人形は 人の心を知り 本当の言葉を知ったのだろう
「ヒトリハヤダヨ」
いつものように小さな声でささやいた
止まることなく ココロの底から
それから誰の手に渡っても
笑うことはなくなった
彼女が去る前にどうして
「アナタシカイナイ」
「ズットソバニイテ」
「ボクガマモルカラ」
どうして言えなかったの？
怒り、悲しみ、後悔、後悔、後悔･･･
あまりにたくさんの感情を持ち過ぎて
人形は壊れてしまった
あの彼女が最後に残した言葉
「私が２２歳になったら また 出会おう」
人形は彼女と出会ったあの場所で 今も止まっている
最後にかすれた声で小さくささやいた
「･･･マッテルヨ･･･」
目からキレイに
涙がこぼれた
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