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あがき言葉
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作詞 おく |
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だけど だけどね
もう僕は
あの頃の君を見ようとはしないよ
だってホラ
空はあんなに明るいの
それでも濡れ始めた頬に
嘘はないし 言い訳もない
「これから一生雨ですね」
冗談でもないし 脅しでもない
僕自身はどうかと言えば
まさに そう
日常に傘が欠かせなくなったような気持ちなの
時折顔を見せる神様は
覗くだけで帰ってく
最近は悪魔の出入りのが多いくらいさ
「ごめん」の言葉
落とさないように
運ぶよ
濡れてもいいように
他のたくさんの言葉で
包みながら
未だに僕は歩いてる
泣いている
だから だからね
また僕は
あの時の君を思い出そうとするよ
そうするとホラ
君はこんなにも離れていくの
それでも懲りない僕の中に
奇跡はないし 現実もない
「もう間に合わないよ」
僕はいるのに 君はいない
君自身はどうかと言えば・・・
そういえば
もう顔色も見えない世界へいってしまったの
君しか入れないと願った僕の心は
ついに他人の侵入まで許したよ
僕はいつだって偽者だった
「ごめん」の言葉
持って来たよ
一人は暗くて怖かったけど
ちゃんと大事に持ってきたさ
君の気持ちとか
僕の気持ちとか
罪悪感とか
やり残したこととか
君に渡そうとした言葉とか 全部
いつの間にか
「ありがとう」
だって最後に触った君の手が
何も変わらない君の手だったから
だからね
僕は未だに歩いてるし
雨に出会う日が多いの
そういえば
君のところに
傘を置いたままだったよ
どうりで涙が止まらないわけだ
また今度取りに行くよ
僕はいつでも歩いてる
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