|
|
|
鈍行列車
|
作詞 おく |
|
憂鬱を背負って
垂れ下がった腕
目に映る光景が
足元ばかりだと
そう気付いて
慌てたように
顔上げる 今日にため息
周りの人たちの顔色見ては
普段考えないことを頭に浮かべ
紛らわそうと必死になって
乗り遅れた電車を見送りながら
飲みたくもないのに
買ったコーヒーに口をつける
「俺はなんてみじめなんだ」
心の中は見えやしない
彼らには関係ない話だ
でもそんな彼らの価値観や世界観で
今 この社会は色付いてるんだね
「まぁ悪くもないかな」
口の「へ」の字がゆるんでも
やっぱり誰にも関係ない話だ
だから思ってもないけど
向かいのホームを見て
「ありがとう」って
嫌なことも自分の糧にしてみるんだ
そしたら答えるように
「お疲れ様」って
ガラガラの鈍行列車が滑り込んでくるんだ
いつもなら乗らないのに
落ちかける夕日を後ろ目に
ポツポツと並ぶ足の影達は
車内にゆっくり吸い込まれてく
景色の良さそうな席を探してるうちに
ホラ
今日を忘れて
いつの間にか
明日を見てる
「おかえり」
|
|
|