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只今、九回二アウト
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作詞 嗚呼 |
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あなた達はどんな気持ちでそこに立っているのだろう。
僕たち2年生にはわからない、その気持ち。
そう、あなた達3年生にとって最後のグラウンド・・・
僕たち2年生の20人とは違う、3年生はとても少ない9人。
今日で最後、2年生は1人も出ていない。
いままで見てきた見本、決して強いわけではない。
でも目の前でプレイしている。かっこいい。
はっきり言って勝てない、勝てるわけが無い相手。
でも決して手を抜かない、諦めない。
9人が9人、ポジションに向いているわけではない。
出来るだけ向いている人をはめ込んでいく。
みんな出来る限り頑張っている。
「たくさん声を出し、守備の終わりには早くベンチに帰ってくる。」
僕たちの鉄則、そして目標。
だれもが息を呑みこむ、「8−2」もちろん負けている。
いま最後のバッターが打席に立っている。
僕の一番憧れていた先輩だった。
先輩は泣いていた・・・
同情してもしきれない。可愛そうすぎるよ・・・
「只今、九回二アウト」
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