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空白の未来
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作詞 裕葉 |
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先生から渡された一枚の紙切れに
僕は未来を描かなければならないらしい
いつも提出期限は守ってきた僕だけど
こればっかりは無理かもしれない
だって
やりたいことが見つからない
どこに行きたいとか希望もない
できることなら
ずっとこのクラスのままで
仲の良いやつらとバカやって
そんな風に過ごしていたい
現実逃避ってこういうこと言うんだな
なんて ちょっと他人事みたいに感じた
時間は無情にも淡々と過ぎていく
周りがちゃくちゃくと提出するなかで
僕だけが白紙の未来を持っていた
みんな輪郭のある未来を描いているのに
下書きさえ僕は出来ていない
悲しかった
それがどこから来る悲しみなのか
周りに置いてけぼりにされたからなのか
夢がないとはっきりと示されたからなのか
もうどうでもよくなって
紙ヒコーキとなった未来を飛ばした
透き通った青空に白が浮かぶ
僕の気持ちなんか全然知らない空は
本当に雲ひとつない晴天だった
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