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彼女。
作詞 RIOKA
虫を食べさせられるんだ。
いっぱい口に入れられて、噛みなさいと。

彼女は闇の中に居る時間が多くなった。
寝ても襲う、起きても襲う、深い深い闇。
いつだって恐怖なんだ。いつだって独りなんだ。

ほんの一時、周りが見えた時。
それさえも怖いと思う、助けてと思う、そんな曖昧な世界の中。
どうやって水を飲めるのだろう。どうやって息ができるのだろう。

例えば、あそこにいる人が、胸に紐をくくって、暗闇を歩けと言った。
それは事実なのに事実ではなくて、あそこにいる人が誰なのかもわからない。
例えば、父が母が夫が居なくなる。もう戻ってこない。
だから、今そばに居る人も、あのドアから出たら、戻ってこないんだ。
ドアを閉じたらもうおしまい。

彼女が光の下に居た頃、彼女が最も恐れていたもの。
今自分がそれに近づいている事。
時折見てしまうのであろう、その記憶。その残像。
わからないのなら、ただ、怖い。
わかるのなら、この上もなく哀しい。

胸に広がるのは、頭に広がるのは、どんな光景なのだろう。
あたしなんかが闇に居ると安易に言う何千倍も何万倍も、そこは暗いのですか?
きっと、暗いのだろう。暗闇よりも、怖いぐらいに。

ただ、泣いている。自分では理由もわからずに、ただ、泣いている。
精一杯生きているという事。それを痛感させてくれる。
あたしは、必死で生きた事なんか、ない。
彼女は、必死で生きているんだ。

自分が、自分で居る事を、求めて。

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歌詞タイトル 彼女。
公開日 2007/06/07
ジャンル その他
カテゴリ その他
コメント 実在する彼女です。伝えたい事を、伝えられない恐怖、あたしにもまだわかりません。
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