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不器用な十字架
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作詞 RENTEN |
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「ありがと」なんて言いにくい言葉はよくわからないから
そんなのどんな気持ちで言えばいいか
まだよくわかってなかった
だからあの時の君のささやかな祈りでさえ
知らないふりをした
出会ったとしても会う筈の無いような二人
そのいい例が僕と君だった
僕の口調をマネしようと片言に喋った事が
僕は返って笑ってしまって
そしたら君は綺麗な声でリズムよく反撃してきた
あの時 君が裸足で駆け込んで転ばされたのが僕で良かった
その時 この世界に似合わないような白いワンピースを
くしゃくしゃにして傷だらけの天使が君で良かった
君があまりに可笑しく笑うから
僕も思わずもらい笑いで
すると何故か心が温かくなって
明日を待つ君の瞳はどこか不安と儚さしょってて
それを追い払う権利は僕にあるのかと迷いました
君は言った
「私がココにいるとアナタはココに来てくれるの?」
突然の君の言葉に迷い生じたが
「僕はいつでもどこでも呼ばれれば行くから」
僕の言葉で君はまた儚げに笑いかけてくれて
「ありがと」
君は泣いてた
振り向いた君は涙がいっぱいの瞳で僕をみた
僕も泣いてた
生きてきた中で一番泣いていた瞬間だった
君が残した十字架のペンダント
手作り溢れた僕に宛てたプレゼント
握り締めたそれにはまだ君の温もりが
微かに残っていました
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