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傘
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作詞 魅稀 |
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どうしようもなく寂しくて
何をやっても虚しくて
こうやって僕が涙零しても 立ち止まっても
人混みに押され “邪魔”と睨まれ
眩しい太陽を覆い隠す高層ビル
風の音を掻き消す雑音
一体此処には何が残っているというの?
夜も明るく照らす人工灯
輝く灯で冷たさを隠す
震える両手で握りしめた夢は
霧と化し今や消えゆく勢いで
凍える体をそっと伝う雨粒
止んだ、僕の上にだけ降らない雨
変わりに水を弾く音
見上げればピンクの傘 差しかけている人が
「馬鹿。」と小さく言う
僕の代わりに濡れた小さな肩が
小刻みに震えていた
見つけた、変わらずにまだある何かを・・・
記憶の中で光り輝いてた
僕の捜し求めていたものは・・・
震える両手を包み込む
柔らかなぬくもり
凍える体をそっと伝う温かな雫
夢だったの、と貴方は言った
もう一度逢うことが
霧となった僕の夢は雨になり君の上に零れ落ちた
震える両手で抱きしめた
僕よりずっと華奢な肩
凍える体を寄せ合うように
少しずつ、歩き出す・・・
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