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『親友』
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作詞 涼介 |
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俺らはあの日まで
純粋に生きてこられた
少なくともあの時までは
目に映る全てが
輝いて見えていたんだ
俺らはいつも一緒で
『友情』ってこういうものだと
確信していた
誰が嫌いだとか
誰は嫌だとか
思ったことはなかった
皆で楽しくやれればいいと思っていたんだ
誰もがそう思っていた
誰もがそう感じていた
俺だけじゃなかった
そう 俺だけじゃなかったんだ
なあ お前はあの時
俺を少しでも憎んでたのかな
そう思うと今でも胸が痛いよ
もう昔には戻れない
ふざけてた日には帰れない
誰のせいでもない
馬鹿げてたのは きっと俺だ
夕暮れ時に
なぜか口ずさむ歌は
お前と初めて買ったCDの歌で
『彼女に聴かせてやるんだ』
と 嬉しそうに笑った顔が
羨ましかったのを今でも覚えてる
あのまま時が止まれば良かったのに
わかってるんだ
ちゃんと分かってるから
あの時
『彼女を大事にしろよ』
って言ったのは俺だった
俺が言わなければ
お前は道を間違えなかったのかな
俺の存在を
俺が親友であることを
否定することはしなかったのかな
後悔はしていないんだ
格好良い奴等と
お前が一緒にいても
不愉快にはなぜか感じなかった
ただ 冷たい風が
俺の涙をせかしただけで
ただ それだけのことで
親友だから
お前の幸せを今でも祈ってるなんて
言えたらどんなに楽か
分かってるから
今はただ
ゆっくり目を閉じて
あの時を思い出すよ
『俺たち親友だよな?』
まだあどけない声で口を動かした
お前の言葉
あの時
俺らの真上の空は
真っ青に澄み渡ってた
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