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親不孝な息子なオレ
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作詞 チキン・ボーイ |
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小さかったあの頃 ガキの時分 ただひたすらあんたに憧れてた
キャッチボールの時も俺の全力投球を素手で受け止めた
運動会のリレーのとき 俺がこけても「良く頑張った」って言って一着だった
俺が友達にいじめられててもあんたは真っ直ぐに俺を信じてくれた
時にはあんたの拳骨で叱られたこともあったけど
それでも俺はあんたが好きだった
ヒーローのような存在 いやスーパーマンか
とにかくあんたはガキの俺の憧れだった
だけど
あんなに広くて逞しかった背中は痩せて小さくなってた
あんなにデカかッたあんたは俺を見上げる
あんなに怒ると怖かったあんたの顔は凄く優しくなった
あんなに太かった腕も皮と骨だけになった
あぁもう俺をあの頃のようにまた叱れないんだね
もう一緒にキャッチボールもできないんだね
もう一緒に酒を飲むこともないんだね
もういつでも俺を助けてくれるスーパーマンじゃないんだね
畜生 ちょっとは怒れよ 夢を叶えるって言って家を出ってたアホ息子だぞ
なんでそんな優しい顔ができんだよ
なんで涙が出てくんだよ 畜生 止まれよ涙
昔みたいに拳骨でも何でもして「馬鹿野郎」って怒鳴れよ
なんで俺泣いてんだよ なんであんたは優しそうに笑うんだよ
もうじき死ぬっていわれてんのになんでそんな顔ができんだよ
もっと生きろよ まだなんも孝行してねぇよ
母ちゃんを泣かせるなよ
でももっと話したかったよ こんなことになるんなら
俺はあんたみたいなカッコイイヒーローになれっかな
なあ親父 笑ってばっかじゃわかんねえって
親父もずいぶん変わったな
でも眼だけはいつも真っ直ぐなんだな ずっと
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