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追悼
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作詞 志一 |
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最後にそばにいれなかった
私は今も悔いています。
あなたがそれを望むかどうか
それすら知りはしないけれど
只々ひとりで行かせたことを
私は未だ悔いています。
冷たい頬と紫の手が
旅立つことを知らせていました。
そんなことにも気付かずに
私は布団をかけました。
苦しかったろうか
寂しかったろうか
その手を包む愛し子を
あなたは待っていたのだろうか。
それともこの結末を
ひとり静かに閉めることを
あなたは望んでいたのでしょうか。
何一つさへ分からないまま
ただただ悔いが残るのです。
もしもひとりが怖かったなら
もしも想いが残っているなら
私は今も案じています。
あの夜にずっと震えています。
あなたにずっと怯えています。
あなたをずっと縛っています。
今まで伝えられなくて
伝える術も浮かばなくて
引き止めるだけ引き止めて
苦しませてしまいました。
なんと言葉を尽くせばいいのか。
今はわからないけれど
安らかな眠りをあなたに
私は今を生き抜くことを
強く祈り捧げます。
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