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灰色
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作詞 いしきふめい |
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白に浮き出た黒
わけもわからず支配されて
君の目から液体があふれる
汚れてしまった僕は灰色
背が伸びるにつれて夢は削ぎ落とされていった
何の役にもたたない僕ならここで死んでもいいでしょう
あの日も脱走を試みた
いつも強制される
自由にしなさいなんて言っておきながら選択権なんてないじゃないか
常識に無理やり心をはぎとられる
抵抗できない
美徳を認める心が痛い
押しつぶされた
寒い夜の街のすみっこで
今日も居場所は見つからず
あてもなく歩き回って
路上に構わず寝転ぶ
君を殴った手の中では僕を罪悪感があざ笑う
白い心の奥から噴出する黒い粘着質の情念
いつのまにか汚れてしまった
息苦しく狭い地下室でふと思い出す
ひどく昔にはまだ見えたきれいな光景
灰色の詩
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