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傷跡
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作詞 霙 |
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全部手に入れられると思ってた
わたしの指は細くて
隙間から零れ落ちる砂すら
劣化して錆びつく
「フミハズシマセン。」
「ナグラナイデ。」
使い過ぎて意味を失くした言葉たち
解き放ちたい 解き放っても
あなたは笑っていてくれるの?
眠れない夜 空が明けるのを待ってる
抱いてる不安をあなたに擦り付ける
汚れた腕を
誰かが捥いでくれたら いいのに
全部を切り捨てられると思ってた
わたしの器は空っぽで
捨てるものなんて最初からなくて
もう干からびていた
「アイシテアゲル。」
「ミステナイデ。」
こびり付いて離れはしない言葉たち
解き放ちたい 解き放ったら
わたしは何処へでも行けるの?
わたしの眼を奪うあなたを憎んで
何度も叫んで 踠いて 踠いて
埋もれた脚を
誰かが切り落としてくれたなら・・・
積み上げた過去はもう消えはしない
いくら眼を醒ましても
どんなに叫んで 噛み付いても
染め上げた色すら褪せることなく
わたしを沈めていく
汚れた腕を
誰かが捥いでくれたら いいのに
埋もれた脚を
誰かが切り落としてくれたなら・・・
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