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かげろう
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作詞 霙 |
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宙を電車が走ってる 海を人魚が泳いでる
将来は宇宙飛行士 前世も宇宙飛行士
クレヨンで描いたお菓子の家は
君と僕が住まう 最高のお城
ねぇ、こんな汚い世界に塗れた僕
君なら違う世界に連れ出してくれるよね
虹色クレパスで君が描く
誰も知らないとびっきりの世界
誰もが夢見る明るい未来
その影を僕は追い続けて
足が縺れても
走ることをやめずにいる
駆け足で僕ら乗り込んだ 電車は突然止まった
もしかしたら故障かな 仕方ない船で行こうか
そうして漕ぎ出したこの船は
継ぎ接ぎだらけで 今にも沈みそう
ねぇ、こんな汚い世界に塗れた僕
微笑む君はなんだか遠く霞む
船が沈むよ 投げ出された海は
黒い 纏わりつくタールのよう
君の姿が消えてく 波に紛れて行く
揺らぐ 揺らぐ 何かが消えてく
かげろうだった君はもう見えない
その影を追っていた僕だけ
残されてく 零れていく
今更気づく 君は僕だった
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